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GLTDは経営者を救う

GLTDという損保商品をご存じでしょうか?

 

 

GLTDとは団体長期障害所得補償保険の略称で、Group (団体) Long (長い) Term (期間) Disability (身体障害)の頭文字を取ってGLTDと言われています。

 

この保険は、病気やケガ等で就業が出来ない場合の所得を補償する保険です。所得補償保険と言えば、開業医や小規模事業の経営者などが加入している保険ですが、これを法人で働く社員向けにアレンジしているのがGLTDです。

●目次

 

このGLTDはアメリカでは非常にポピュラーな制度で、ウィキペディアによると、従業員501名から2,000名までの企業の約95%が導入しているとされています。

 

日本でも上場企業を中心に、福利厚生として広まっておりますが、近年においては、精神疾患による休業をサポートするニーズであるとか、ストレスチェック制度の導入などにより注目がされている制度です。

 

大手企業の求人募集を見ていると「GLTD制度有」と謳っているところも見受けられるほど、働く人にとっても魅力的な福利厚生制度の一つとして認識がされている制度です。

 

GLTDと言えば、大企業向け制度と思われがちですが、実はこの商品、中小企業にとっても非常に使える保険商品です。

 

社員が病気(精神疾患を含む)やケガで就業が出来ない時に補償をするのですが、従業員の休業時における補償制度は下記の流れになります。

 

〇有給消化

〇健保組合からの傷病手当金が標準報酬月額の2/3補償を18ケ月間補償

〇18ヶ月経過後は補償なし

 

 

この流れで行くと、有給消化後は補償がされても2/3になりますので、住宅ローンや子供の教育資金を抱えた働き盛りの会社員にとっては、休業による経済的損失は非常に大きなものになります。さらにはこの負担以外にも、傷病の治療費や関連費用が発生します。生命保険の医療保険は入院をしないと給付されませんが、所得補償は自宅療養でも補償対象となるために、非常に使い勝手がよい保険商品の一つです。

 

そのために会社の福利厚生制度として、このGLTD制度を導入し、定額(全員補償額は同一)か定率(報酬月額の一定割合を選択して全従業員の補償をベースにおきます。そしてその上乗せとして、まだ不足する部分を従業員の任意加入という形で選択制にして選べる制度を導入する流れになります。

 

もちろん、保険ですから企業にとってはコスト増になりますが、GLTD制度を導入するメリットは実はかなり多くあります。

 

〇大企業並みの福利厚生制度を導入している事をアピールして優秀な人材を確保出来るチャンスが広がる。

→前述の通り、GLTD制度は結構知られている制度になっているので、募集要項に「GLTD制度有」との文言を入れれば、この制度を知っている人にとっては訴求力がアップします。

特に大企業への就職を希望している人にとっては、GLTD制度を知っているケースが多いために、今まで訴求が出来なかった人材層にまでアプローチが可能になります。

 

〇精神疾患でも2年間の休業を補償

→厚生労働省の統計データでは、精神疾患を理由に休職した社員がいる事業所は7.6%にもなっており、従業員数が増えればその割合はさらに高くなります。少し興味深いデータなのでご紹介をしておきます。

 

<精神疾患により休業・退職した労働者がいると回答した事業所>

・従業員数10名~29名:3.8%

・従業員数30名~49名:8.7%

・従業員数50名~99名:16.2%

・従業員数100名~299名:37.5%

・従業員数300名~999名:67%

・従業員数1,000名~:92%

 

なかなか面白いデータでしょ?従業員数が増えれば増えるほど精神疾患で社員が休職・退職する経験をしている事業所が増えます。精神疾患がこれだけ認知され一般的になってきていると、いつ・誰が発症するかは分かりません。そのために福利厚生制度としてGLTDがあれば、従業員も安心して勤務できる様になります。

 

〇退職後も補償が継続します。

→在職中に発症した疾病が原因で、その後復職せずに退職をした場合でもGLTDはてん補期間中はずっと補償が継続します。そのために、従業員にとっても経営者にとってもありがたい制度であると言えるでしょう。

 

〇保険会社のサポートプログラムが充実している。

→保険としての補償機能だけでなく、各保険会社が用意しているサポートプログラムが結構充実しているので、契約者であればこのサービスの恩恵を受ける事が出来ます。保険会社のサービス内容を抜粋してご紹介します。

 

・ストレスチェックサポート

・復職支援サポート

・管理職、社員向け研修講師派遣

・人事労務担当者向けコンサルティングサービス

・従業員向け無料相談ダイヤル

※一部、有料のサービスもありますので詳しくは保険会社へお問い合わせください。

 

などなど、GLTDを導入するメリットを列記しましたが、最強のメリットは従業員を休ませても、企業側は経済的負担が無くなるか大幅に減少する点です。

 

実際にある例としては、体調がすぐれない社員や精神的に不安定な社員がいる場合、このGLTD制度を導入していれば、無理をして仕事をして悪化させる前に、しっかりと休ませる事が可能になります。違う言い方をしますと、戦力ダウンしている社員を休ませる事で無駄な給与を払わなくて済むようになります。

 

無理して働くくらいなら、ちゃんと休業中も補償するから休んでくれた方が経営者にとってはありがたいのではないでしょうか?それが可能になるGLTDはかなり良い制度であると言えます。

 

ですので、タイトルにも書きましたように「GLTDは経営者を救う」ツールであると私は考えています。ちなみに保険料は、従業員の年齢層や補償金額(割合)・免責日数の設定などにより変わりますが、私が直近で提案した法人は、

 

・保険金額:定額10万円

・免責期間:30日(31日以上休業した場合に支払対象となる)

・てん補期間:60歳

・対象従業員数:41名

 

の条件で年間保険料は約120万円、月額10万円弱の保険料でした。なお免責期間180日(半年間)にまで長くすると、保険料は半額程度にまで下がります。

 

これくらいのコスト感であれば、従業員の福利厚生に関心が高い経営者は導入を検討しても良いのではないでしょうか?

 

GLTD制度にご興味のある方は下記お問い合わせフォームよりお問い合わせください。

https://www.fpinnovation.jp/otoiawase