COLUMN

経営者に「まさか!」と言わせないリスクマネジメント

先日、とある税理士先生私に「経営者にまさか!と言わせない備えを提案するのが真の保険営業パーソンであり、顧問税理士の仕事である」とおっしゃって、我が意を得たりと思いました。

 

地震や台風といった自然災害だけでなく、昨今の新型コロナウィルスの感染拡大による経済的ダメージなど、経営を取り巻くリスクは多種多様です。これらリスクに対しては損害保険をしっかりと活用すれば有事の際の経済的損失にはある程度は対応する事が可能です。

しかしながら自然災害だけでなく、経営を行なっていると想定していない様なハプニングが発生するケースがあります。この時、経営者に「まさか、こんな事が起きるとは」と言わせない備えを普段からどれだけ出来るか?は経営安定化の為には非常に重要です。

 

このお手伝いに一番近い立場なのが保険営業パーソンであり、経営者のアドバイザー役である顧問税理士だと思います。

 

その為にはその企業が抱えるリスクをきちんと洗い出しを行い、その上でそのリスクに対して

 

・そもそもリスクを回避出来ないか?

・回避出来なければいかに低減させるか?

・リスクが現実化した際にどう対応するか?

・被る経済的損害をどう低減させるか?

 

という事を、保険を扱う人間としてキチンと語る必要があると私は思います。

 

実際に重要な事は、保険はあくまでもリスクマネジメントの一手法であり、保険に加入する事で全て解決するわけではありません。そもそも保険の必要がなくなるくらいにリスクを回避または低減させるのが本来のリスクマネジメントではないでしょうか?

 

そしてリスクへの備えとしての損害保険活用は当然の事ながら、生命保険を活用したリスクファイナンシングも重要なテーマの一つだと思います。

 

私が経営者によくお話するのは、

「生命保険は人を対象にした保険ですが、法人においては『財務の保険』という活用方法もあります」

という事です。

 

損害保険も万能ではありませんので、発生した損害や状況によっては保険金支払いの対象外になるケースも十分想定できます。

 

「まさか保険が機能しないなんて」と言わせない様に、仮に機能しなくても決算上に発生する損失をカバー出来るだけの生命保険があれば対応は可能です。生命保険の積立機能をうまく活用すれば、財務的な損失に備えることは可能です。

 

そして財務的な損失が幸いにも発生しなかった場合には、その積立金を経営者の退職金の一部に充当すれば良いだけの話です。

 

特に若い経営者の場合は、積立目的で生命保険を提案して出口対策に退職金と言われてもまだまだ先の事なのでピンと来ない人が多いでしょう。そういう方に対して私は「緊急準備資金の準備」という表現を使わせてもらっています。

 

緊急予備資金対策の延長線上に退職金があるというのが、法人生命保険の活用における王道ではないでしょうか??

 

<文責>

株式会社FPイノベーション

代表取締役 奥田雅也

 

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