COLUMN

訪問看護・訪問介護事業に必要な保険

近年独立をされて、『訪問看護』や『訪問介護』のお仕事を始められる方が多くなってきました。今までは病院や施設に所属していたので、いざ自分が経営者になった時、必要な保険はどんな保険がありますか?との質問が増えてます。

 

『訪問看護保険』

訪問看護業務中、利用者さんやその家族等の第三者にケガをさせてしまったり、他人の財物を損壊させてしまった場合に、事業者が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償します。

 

具体的には、こういう場合に保険の対象となります。

〇入浴介助や車椅子の乗り移りの最中に利用者さんをケガさせてしまった。

〇消毒が不十分な設備が原因で、感染症を引き起こしてしまった。

 

訪問看護をする上で、必要不可欠な保険であります。

 

『訪問介護保険』

こちらも上記同様な補償となります。

 

『自動車保険』

スタッフが車やバイクで移動される事が多いと思いますので、自動車保険の加入も必須な保険になります。

 

『業務災害補償保険』

スタッフの業務中・通退勤時の補償も必要になります。最近では感染症に対する補償ができる保険もありますので、スタッフ全員を対象にした業務災害補償保険の加入も検討すべき保険です。

 

『個人情報漏洩保険』

利用者さんの個人情報を扱うお仕事なので、個人情報漏洩保険も必要になります。訪問の際、お客様のデータを車に置きっぱなしにして、業務を遂行している際に車の中からデータが盗まれると、個人情報漏洩事故になってしまいます。

 

『火災保険』

事務所がある場合は、事務所の火災保険も必要になります。事務所内での破損は最近増えてる事故の1つです。事務所から持ち出した機器や備品を破損してしまった場合は、保険の対象外になる場合が多いので、ご注意下さい。

 

まとめ

基本、利用者さんのお宅へ訪問をするために移動の多い仕事ですので、業務中だけでなく移動中の事故やトラブルに備えて頂く必要があります。情報機器の持ち出しによる漏洩や破損リスクなども想定されますので、実態に合わせた保険加入になっているかどうかをチェックしてみて下さい。

 

これから新規に訪問看護・訪問介護事業を始められる方にとっては上記保険をベースに検討をしてみてはどうでしょうか?

 

<文責>

株式会社FPイノベーション

専務取締役 林 健太郎

 

 

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