COLUMN

リモートハラスメントにご注意を!

最近、よく耳にするのがリモハラ(リモートハラスメント)という言葉です。

 

セクハラ・パワハラに始まり、マタハラやパタハラ・カスハラ・アルハラなど「〇〇ハラ」がいろいろと普及していますが、今回の新型コロナウィルス感染症の拡大防止にともなうテレワークで発生しているのがリモハラ(リモートハラスメント)です。



いろいろな情報や話を聴いていると結構深刻な内容になっているらしく、リモハラが原因で、従業員から訴えられるリスクが大きくなっていますので、経営者の方は十分な注意が必要です。

 

テレワークをしていると、ZOOMなどのWebミーティングをする機会が多くなりますし、電話で話をしていても、少し話が複雑になってくると「つなぎましょうか?」と言ってWebミーティングへ移行することはよくあります。

 

そこで相手側が自宅だったり、女性だったりすると、服装や部屋の様子を見て、普段の仕事上の付き合いとは違う一面を垣間見ることでWebでのセクハラに繋がるケースが多発しているそうです。

 

実際の事例を見ていますと、

「部屋見せてよ」とか

「すっぴんなの?」

「どんな服装なの?立って見せて」

などと女性スタッフに言ってしまうケースがあり、これは立派なセクハラに該当します。

 

さらに、テレワークでお互いにストレスが溜まっている状態でWebミーティングをすると、普段以上に厳しい口調で指導をするケースや、キチンと仕事をしているかどうか必要以上に監視をするケースが相次ぎ、Webでのパワハラに繋がっているケースも多発しているとか・・・・。

 

そしてWeb飲み会への参加を強要したり、必要以上に長時間、拘束をするWebでのアルコールハラスメントも増加しているそうです。

 

こうやって列記していきますと、リアルのハラスメントがWebに移行しただけのケースが非常に多いことに気付きます。

 

さすがにこれだけ〇〇ハラと言われ、ハラスメントに対する認識が浸透しているので、リアルにおけるビジネスでの人付き合いについては意識している人はかなり多いはずですが、その意識がテレワーク時にはどこかへ飛んで行ってしまって、ハラスメントが発生しているのがリモハラの実態だと思いました。

 

実際にある調査結果を見ていると、非常に興味深い内容になっています。

 

〇テレワークにおいて上司とのコミュニケーションでストレスや不快感を感じている

・何度もある:41.8%

・ある:37.2%

・あまりない:15.5%

・全くない:5.5%

 

<自由回答・一部抜粋>

・38歳:やたらとweb会議をやりたがる。

・38歳:仕事をサボっていないかいちいちチェック。

・32歳:電話がかかってくること。

・33歳:ほとんどメールでのやり取りなので、ニュアンスが正しく伝わらないとストレス。

出典:PR TIMES

慣れないテレワークということもありますが、コミュニケーション上の問題が発生しているのは間違いなさそうです。

 

リアルの打ち合わせとは違い、いきなりビジネスの話に入りにくいために場を和ませようとする雑談が、セクハラになったり、不用意に馴れ馴れしくなってしまい相手を深いにさせているのもあると思います。

 

私自身もテレワークやWebミーティングを経験して思ったのは、リアルに会って話をしないのでニュアンスや熱意が伝わらない分、普段以上に丁寧な対応をしないといけないと言うことです。

 

アフターコロナの世界でもテレワークは主流になり、Webミーティングを行う機会は減らないでしょうから、十分気を付けたいですね・・・・

 

ぜひ、お客様の経営者は社内へ注意喚起を行ってください。そして各種ハラスメントに対応する雇用慣行賠償責任保険のご検討も忘れずにお願いします。

 

<文責>

株式会社FPイノベーション

代表取締役 奥田雅也

 

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